泰山堂だより

「つきのなみだ」と夢の共演のおはなし

2009/10/27 [ News ]

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 日一日と寒さが増して、冷たい雨が続いています。このところの雨模様では、お月さまもかすみがち。こんなときは、青く澄んだ月の絵本でも眺めましょう。

 イラストレーターのnakabanさんから、この本の計画をうかがったのは数年前のこと。雑誌の挿し絵のほか、もうかずかずの絵本を手掛けていらっしゃいますが、この「つきのなみだ」のお話しを聞いたときは、完成前からわくわくしてしまいました。なぜなら、絵はもちろんnakabanさん、そして文章は、青柳拓次さんという夢の共演。青柳さんは、DOUBLE FAMOUSやKAMA AINAとして活躍する音楽家。どこかふしぎな異国の旅の楽団を思わせるような、楽しく淋しく美しいメロディーが、大好きなのです。そういえばnakabanさんの絵も、何となく別世界の旅の空を行くような、自由で寄る辺ない浮遊感が魅力のひとつなのだと気がつきました。どうやらこんな彷徨放浪路線の表現が絵も音楽もツボのよう。青柳さんは藍色に特別な思い入れがあるそうで、この本も藍染のような深い青を主に、様々なブルーで夜から明け方までの時間が描かれています。

 nakabanさんは、昨年九谷焼きを手掛けに小松を訪れて下さった折の事が懐かしく思い出されます。あの絵の世界が、九谷の五彩の色合いにすごくマッチした器作品を、こちらのHPで見ることができます。いつかnakaban×泰山堂の器など、サイトでも紹介できたらいいなあ…という、これは私の「共演の夢」のお話しでした。

「つきのなみだ」
青柳拓次・さく
nakaban・え
mille books刊

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